2007年1月9日(火)11:18

ドイツ政府はEU憲法のロードマップを策定する意向

AFP

ドイツ政府はEU議長国任期中にEU憲法批准に向けたロードマップを策定する意向である。ロードマップでは、どうしたらEU加盟国が「2009年の欧州議会選挙までに様々のステップを踏んで採択可能な憲法条約の基盤」を見出せるか、その方策を示すとアンゲラ・メルケル首相はドイツ第一テレビARDで語った。憲法条文の調整は一からやり直すのではなく、現行案を交渉の叩き台とする、と首相は述べた。

そしてすべての加盟国と協議を行い、「どの国がどの部分に懸念を抱いているか、どの国がどのような具体的期待や修正要望を持っているか」を明らかにする必要がある、とメルケル首相は続けた。私は「基本的な問題を解決しないまま、欧州議会選挙を迎えてはならないということを皆が理解している」との印象を持っている。この基本的問題にはEUの採決方法、将来の欧州委員会の構成、欧州外相職の創設という問題も含まれる。EU加盟国の様々な立場や意見を半年間の議長任期中に一つに取りまとめることはできない。だが次のステップは決めておく必要がある、とメルケル首相は語った。

メルケル首相はドイツのEU議長国任期に対する過大な期待を戒めた。「皆が妥協に応じ、新たな一歩を踏み出す用意がある場合」のみ、前進は可能だ。ドイツ政府は解決策の模索にあたり、欧州委員会の委員と「密に連絡を取り合い」協力を進めるつもりだ、と首相は述べた。首相は欧州連合について、さまざまな力を束ねられる、「グローバル化の波の中の宝」と称賛した。

原題:Berlin will Fahrplan fuer neue EU-Verfassung ausarbeiten




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